職場復帰へ向けた最後の仕上げ2025.10.17(金)
- 脳梗塞/脳出血リハビリ
基本情報
- Cさん 30代男性
- 診断名・症状:脳梗塞(発症から約半年)・左片麻痺
- 当施設利用までの経過:入院リハビリ(回復期)終了後、リハビリ目的で東京の病院に1ヶ月ほど再入院。その後、別病院での外来リハビリも利用。
- 主な困りごと:歩きにくい。長距離歩くのが大変。
- 生活上の制限:休職している状態。電車通勤に不安がある。(埼玉県外へ電車で通勤、営業関連のお仕事)
リハビリの目標と内容
- 希望:仕事に復帰したい。元通りに近い歩き方にしたい。
- 目標:仕事復帰(スーツ・革靴で電車通勤ができる)
- 実施したリハビリ:下肢や体幹の機能向上訓練、歩行訓練
- 頻度や期間:週1回・120分×8回+60分×8回
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経過と成果
- 麻痺側の左足の運動訓練を通して、引き出せそうな動きを探していきました。足首の動きに僅かな改善が見られ、その動きを歩行にも役立てられるように、立位や歩行での訓練も行っていきました。
- 体幹の弱さが歩行に影響していたので、体幹も重点的に鍛えていきました。
- 自主練習として、体幹のトレーニングや実践的な歩行をたくさん実施していきました。
- 足が地面に引っ掛かることが減り、歩行ペース・歩行距離もどんどん伸びていきました。2㎞程度は毎日コンスタントに歩くことができ、時間も30分程度で、健康な人と大きく変わらないペースで歩けるようになりました。
- 当施設卒業後、無事にお仕事に復帰されました!
まとめ
当施設のご利用前にも、ご自身でリハビリについて調べられて、いくつかの病院で集中的なリハビリに取り組まれてきた方でした。
その治療経過を伺った上で、「出来る限りのリハビリを頑張ってきているし、運動麻痺の大きな改善は難しいかも知れない」と推察したのですが、それでも以下のような伸びしろを感じました。
- 極僅かな改善だとしても、左足首の動きを出せば歩行にも良い影響がありそう
- 体幹が弱いことが歩行のしにくさにも影響している様子で、体幹はもっと上手に働くように鍛えられそう
そのため、経過で書いたように、足首の動きを引き出したり体幹を鍛えたりしながら、引き出された動きを活かせるような歩き方の練習・指導なども実施していきました。
左右対称な歩きまでは難しかったのですが、足首の動きが少し出たり体幹が安定したことで、左足を無理やり引き上げるような歩き方は改善して、歩行ペースや距離も伸びていきました。
リハビリによる伸びしろというのは人によっても様々で、単純に手足の動きが良くなる(機能が改善する)場合もありますが、それだけでなく、今ある機能を生活の動きの中で上手に使えるようになることが大切な場合もあります。
また、運動機能といっても、手足だけでなく体幹の働きもとても重要です。
どれか1つだけでなく、いくつかの要因が組み合わさっていることも多々あります。
それを分析した上で、1つ1つ有効な対策をとって解決していくことが、今の状態を改善するために大切です。
どんなリハビリが必要か?どんな動き方が適切か?というのは、単に病気の種類だけで判断できるものではなく、細かい症状の違いや動き方の癖などによっても異なります。
「自分なりには頑張っているけどなかなか成果がでない」「介護保険でのリハビリはやっているけど1対1で専門的な指導を受ける機会が少ない」といった方は、ぜひ1度自費のリハビリも頼ってみてください。
当施設では、現場経験豊富な理学療法士・作業療法士が、マンツーマンで専門的なリハビリを提供しています。まずはご自身に合っているか、伸び代がありそうかなど、無料リハビリ体験にてご検討・ご相談ください。