絶対に知って欲しい!脳梗塞・脳出血のリハビリ基礎知識2025.06.03(火)
- 脳梗塞
こんにちは!埼玉脳梗塞リハビリベース、理学療法士の真中です。
当施設には、脳梗塞・脳出血の発症から数年が経っても、リハビリを続けることで改善を実感されている方が多くいらっしゃいます。
「諦めかけていたけど、少しずつ良くなってきた」
「もう動かないと思っていた手が、また使えるようになった」
そんなふうに、1人ひとりの状態に合わせたマンツーマンのリハビリを行うことで、“できない”が“できる”に変わる瞬間が生まれています。
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【改善の様子】👉2年間車椅子生活の方が、2ヶ月の集中リハビリで歩行生活に!
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【改善の様子】👉固まったまま使えなかった左手、リハビリで動かせるように!
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「発症から時間が経ったから、もう無理かもしれない」
そう感じている方でも、適切なリハビリを継続することで、再び身体が動き出す可能性があるかも知れません。
そこで、この記事では、
リハビリのことを正しく知り、きちんと成果に繋げていくために押さえるべきポイントを解説します。
① 時代の変化|リハビリは「与えられるもの」から「自分の意思で選ぶもの」へ
② 脳梗塞・脳出血|なんで後遺症が残るの?どうしたら良くなるの?
③リハビリが
① 時代の変化|リハビリは「与えられるもの」から「自分の意思で選ぶもの」へ
近年、リハビリは「自分の意思で選ぶ時代」へと大きく変化しています。
これまでは、医療や介護保険の範囲内で行うのが当たり前で、病院やケアマネジャーの紹介によって“自動的”にリハビリを受けられる仕組みが整っていました。
リハビリは「与えられるもの」「受け身で受けるもの」というイメージが強かったのです。
しかし、保険制度にはさまざまな制限があります。
たとえば、医療保険では発症からの期間によってリハビリが打ち切られ、介護保険でも週に数回・短時間のリハビリが中心となります。
リハビリも年々進歩しており、脳梗塞や脳出血になって数年が経過した方でも、身体機能や生活能力が改善する場合があることも分かっていますが、そのためには時間をかけた専門的なリハビリが必要です。
そのため、「もっとリハビリを続ければ良くなるかも」と思われる方でも、保険制度のみでは十分なリハビリが難しいというケースも多々あります。
こうした背景の中で、自費リハビリ(保険外リハビリ)が徐々に広まってきています。
自費リハビリは、保険の枠にとらわれず、時間や内容を自由に設定できるのが最大の特徴です。
マンツーマンでじっくり身体の状態を評価し、必要に応じて機能改善・動作練習・生活支援まで幅広くサポートすることができます。
言い換えれば、保険のリハビリが“制度に沿った支援”であるのに対し、自費リハビリは“自分で選び取る支援”です。
保険のリハビリを最大限活用することもちろん大切ですが、それに加えて、
「自分がこうなりたいから」という意思を持ってリハビリを選ぶことが大切です。
もし今、「今のリハビリで良いのかな?」「もう少し頑張りたいけれど環境がない」と感じているなら、保険の枠を超えたリハビリという選択肢を考えてみてください。
リハビリは、与えられるものから“自分で選ぶもの”へ。
自らの意思で行動を起こすことが、納得のいく回復と豊かな生活への第一歩になります。
② 脳梗塞・脳出血|なんで後遺症が残るの?どうしたら良くなるの?
脳梗塞・脳出血は、脳の”血管”の病気・トラブルです。
対して、手足の麻痺などの後遺症は”神経”のトラブルによる症状です。
なぜ、血管の病気で神経のトラブルが起こるのかを簡単に説明すると、
1.脳梗塞・脳出血になる。つまり、脳の血管が詰まったり、破れて出血する。
2.詰まったり破れた先の血管に栄養が行かなくなったり、脳の中に血だまり(血腫)やむくみ(浮腫)が出来て周囲を圧迫する。
3.   栄養が行かない場所や圧迫された場所の神経が壊死したり、一時的に働きが悪くなる。
3.その神経が司っていた機能(手を動かす、足を動かす、言葉を聞く・話すなど)が低下する。
という感じになります。
脳は神経の集合体で、神経に栄養を届けるための器官が血管です。
血管にトラブルが起こると、神経の働きが悪くなることで、それが症状として出現します。
このトラブルの起き具合
リハビリの進み方|3つのステージ
脳梗塞のリハビリは、主に3段階に分けて進みます。
① 急性期(発症〜数週間)
→ 病院での治療と並行して、関節拘縮や寝たきりを防ぐための早期離床・基本動作の練習。
② 回復期(発症から数ヶ月)
→ 専門病院での集中リハビリ。立ち上がり・歩行・上肢動作など、基本的な動作能力の回復を目指す。
③ 生活期(退院後・在宅期)
→ 自宅での生活を中心に、実際の動作に近い練習を行う。自主練習の質が回復を左右する時期。
初期治療として、血栓を溶かす治療、血栓を取り除く手術などが行われます。
他にも、進行を悪化するための投薬治療など、状態に応じて治療が行われます。
それが終われば、麻痺などの後遺症に対するリハビリに移ります。
後遺症については、どの種類の脳梗塞でも、麻痺をはじめとした様々な症状(感覚障害、言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害など)が起こる可能性があります。
ここでひとつ、脳梗塞になったご本人やご家族が、よく勘違いしていることがあります。
それは 「脳の血管が詰まる=麻痺になる」という認識です。
「え?正しいんじゃないの?」と思った方もいるかも知れませんが、これは、正確には間違っているんです。
【「血管が詰まる=麻痺」ではない】
よく、脳梗塞になった方やご家族から
「脳梗塞で入院して数日後、『血管の治療は終わった』と言われたのにまだ麻痺が残っている!すぐに良くなりますよね?」
そんなことを言われます。
確かに、「血管が詰まる病気になって、その血管の治療が終わったのなら、麻痺もなくなるはずでは?」
 と思いますよね。 
ただ、これはちょっと違います。
脳梗塞になって手足などが麻痺する機序を正確に説明お伝えすると
1.脳梗塞になる(脳の血管が詰まる)。
2.詰まった先の血管に栄養が行かなくなり、そこにある神経が壊死したり、一時的に働きが悪くなる。
3.その神経が司っていた機能(手を動かす、足を動かす、言葉を聞く・話すなど)が低下する。
となります。
脳というのは神経の集合体で、血管は神経が元気に働けるように栄養を届ける器官なんですね。
つまり、「血管が詰まる=麻痺になる」ではなく、血管が詰まった後、神経がダメージを受けることにより麻痺が起こります。 
そのため、血管の治療が無事に終わっても、神経がダメージを受けていれば、麻痺などの後遺症が残っていくということなんです。
脳梗塞のリハビリは、このように神経がダメージを受けた状態に対して行われます。
【神経の回復を促す手段“リハビリ”】
脳梗塞のリハビリは、脳の『血管』を治す手法ではありません。
 ダメージを受けたり、働きが弱くなった『神経』の回復を促すことが重要になります。
 そして、最終的には『実際の動き』を改善して、生活をより良いものにしていくことに繋がらなければなりません。 
そのためには、いわゆる「体操」「筋トレ」をしているだけでは不十分です。 
神経の回復のためには、ただガムシャラに運動すると逆効果の場合もあります。
脳梗塞のリハビリで大切なことは、正しい動き方を、たくさんの時間行っていくことです。 
1人ひとりの症状に合った適切な治療を、専門家が行っていくことが重要です。
では、今現在、 そのようなリハビリがきちんと行えているのか? 
残念ながら、必ずしも “Yes” とは言えません。
保険制度によるリハビリの提供には限界があるからです。
【保険制度によるリハビリの限界】
我が国では、医療保険制度や介護保険制度により、リハビリなどの医療・介護サービスが一定量受けられるようになっています。 
自己負担が少なくリハビリを受けられる、とてもありがたいシステムですよね。 
しかし、このような社会保障制度には限界もあって、全ての人のニーズを満たすことは難しいのも事実です。 
実際、脳梗塞の後遺症に悩む方々からよく聞かれるのは、
「もっとたくさんリハビリを受けたい」
「今よりさらに効果的なリハビリを知りたい」
などの言葉です。
また、リハビリの専門家にも、
「保険制度に縛られず、必要な分のリハビリを提供していきたい!」
このように考える人も多くいます。
そして、その想いから、 医療保険・介護保険の次の第三の選択肢として、「自費でのリハビリ」を提供する施設が増えています。
【自費リハビリ】
保険の枠に捉われない自費のリハビリですが、必ずしも全員が利用すべきとは思いません。
しかし、自費のリハビリは、保険ではカバーしきれない手厚いサポートを行うことができます。
 
「自分には自費のリハビリがあった方がいいの?」 
「どんなリハビリが受けられるの?」 と気になった方は、
ぜひお住まいの地域の「自費リハビリ」を調べて問い合わせをしてみてください。
施設によって、低価格でのリハビリ体験などを実施している場所もあるので、まずはお試しいただくことをオススメします。 
【理学療法士コメント】
埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハは、脳血管障害やパーキンソン病、整形外科疾患のリハビリを、医療・介護保険内では補いにくい「時間」を提供しています。また、保険診療サービスを受けている方も併用してご利用されています。ご利用者様の多くは、「もっと時間を使って集中的にリハビリを受けたい」という想いがあり、そこにある目標達成に向けてリハビリを通してサポートしていく自費リハビリ施設となっています。
私が見ているご利用者様の方は、「手のリハビリをしたい」「歩いて〇〇まで行きたい」という目標を持ってリハビリに取り組まれております。ですが、最初から目標が明確にある方が多い訳でもありません。それでも、リハビリを通じて動きが変わっていくことで目標が出てきたり、自発的に「〇〇をしたい」という声が上がってくることも増えています。私達が提供しているリハビリは「きっかけ作り」だと考えています。
その「きっかけ作り」を提供していく中で、「姿勢制御の観点」「物品の特性を生かしたアプローチ」「片麻痺の身体を環境に適応させていく為のアプローチ」「対人との関係性の中で感じる心理的側面」など様々な視点を意識しています。それらによって、ご利用者様へ個別性に富んだオーダーメイドなリハビリを提供しております。
目標達成には、私一人が一生懸命にリハビリを行っても変化は作りにくいと思います。その為には、ご利用者様の意欲はもちろん、ご家族の協力や担当ケアマネージャー様の応援や励みなどによって、よりリハビリの力を発揮していくと実感しております。そして、ご利用者様が叶えたい目標を達成する為に、一緒に考え、動きを引き出し「きっかけ作り」が出来るように一緒に頑張っていきましょう。
当施設、『埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハ』では、初回は無料でリハビリを体験いただくことが可能です。 
リハビリ体験を受けていただくことで、自費のリハビリが必要そうか、ご利用いただいた場合に目指せそうな目標なども具体的に考え、 お伝えすることが可能です。 
埼玉県および群馬県から、多くの方にご利用いただいております。 ご自宅に伺う「訪問リハビリコース」もご用意し、様々な方のニーズにお応えすべく、スタッフ一同リハビリに励んでいます。
 気になる方は、初回無料リハビリ体験のお問い合わせページよりご連絡ください

 
        