パーキンソン症候群 早期リハビリの重要性2025.08.15(金)
- パーキンソン病
1. はじめに
こんにちは!埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハ 理学療法士真中です!
パーキンソン症候群は、パーキンソン病をはじめとする複数の神経疾患の総称で、震え(振戦)、筋固縮、動作緩慢、姿勢反射障害などの症状を特徴とします。
薬物療法は症状を緩和する有効な手段ですが、発症初期からのリハビリテーションが生活の質(QOL)維持・向上に大きく寄与することが近年の研究で明らかになっています。
2. なぜ早期リハビリが重要なのか
(1)体力・機能低下を防ぐ
症状が軽いうちから活動量が減ると、筋力・柔軟性・持久力が急速に低下します。
早期に運動を習慣化することで、必要な体力を維持し、進行後の生活自立度を保ちやすくなります。
(2)動作の「正しいパターン」を定着させる
発症後、誤った姿勢や動き方がクセになると、後から修正するのは困難です。
初期から正しい歩行・姿勢・動作の習慣を身につけることで、症状が進行しても効率的に体を使えます。
(3)脳の可塑性を活かす
神経可塑性とは、脳が新しい刺激や学習に応じて神経回路を再構築する能力のこと。
症状が軽いうちほど、この可塑性が高く、新しい運動スキルの習得や動作改善がしやすいと言われています。
3. 早期リハビリで取り組むべきこと
有酸素運動
- 例:速歩、エアロバイク、水中ウォーキング
- 目的:心肺機能維持、疲れにくい体づくり
筋力トレーニング
- 例:スクワット、椅子立ち上がり、チューブ運動
- 目的:下肢・体幹の筋力保持で歩行・姿勢の安定化
柔軟性・ストレッチ
- 例:首・肩・胸・背中・脚のストレッチ
- 目的:筋固縮の緩和、可動域の維持
バランス・協調運動
- 例:方向転換練習、片足立ち、ステップ運動
- 目的:転倒予防、姿勢反射の強化
4. 早期から始めるメリット
- 進行抑制の可能性
運動習慣は症状の進行を遅らせる可能性があると海外研究で報告されています。 - 生活自立度の維持
着替えや外出などの日常動作が長く自立して行えるようになる。 - 心理的メリット
「できることがある」という自信が、活動意欲や社会参加意欲を高める。 - 家族の介護負担軽減
機能低下のスピードを緩やかにすることで、介護量や支援の必要度を抑えられる。
5. 注意点
- 医師の診断と指示を受けた上で開始する
- 症状や体調に応じて無理のない負荷設定
- 転倒予防のため安全な環境で実施
- オン・オフ時間(薬の効果が出ている時間帯)を考慮して運動する
6. 当施設での取り組み
当施設では、パーキンソン症候群の方に向けて、
- 初期段階からの個別評価
- 有酸素運動・筋トレ・バランス練習を組み合わせたプログラム
- 屋外歩行や生活動作の実践練習
- 自宅で続けられる運動メニューの提供
を行っています。
「早期から動く」ことが、これからの生活を大きく変えると考え、マンツーマンでのサポートを行っています。
7. まとめ
- パーキンソン症候群は早期リハビリでQOL維持・進行抑制が期待できる
- 初期から正しい運動習慣を身につけることで、後の生活自立度が変わる
- 有酸素運動・筋トレ・ストレッチ・バランス練習の4本柱が重要
今すぐ始めることで、未来の生活の選択肢を広げましょう
埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハでは、初回は無料でリハビリを体験いただくことが可能です。
リハビリ体験を受けていただくことで、自費のリハビリが必要そうか、ご利用いただいた場合に目指せそうな目標なども具体的に考え、 お伝えすることが可能です。
埼玉県および群馬県から、多くの方にご利用いただいております。 ご自宅に伺う「訪問リハビリコース」もご用意し、様々な方のニーズにお応えすべく、スタッフ一同リハビリに励んでいます。
気になる方は、初回無料リハビリ体験のお問い合わせページよりご連絡ください。