脳卒中後のリハビリ ― 病院を退院してからの再スタート2025.08.21(木)
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こんにちは!埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハ 作業療法士の岩井です!
脳卒中は、日本で毎年およそ10万人以上が発症するといわれ、後遺症に悩む方も多い病気で、僕もこれまで多くの患者さん・利用者さんのリハビリを担当してきました。
リハビリを受けることで「できること」を増やし、生活の質を高めることができます。
しかし、リハビリの内容や体制は、病院にいる時と在宅生活に移ってからでは大きく変わります。
今回は「病院リハビリと在宅リハビリの違い」と「保険だけに頼らないリハビリの選択肢」について解説します。
病院でのリハビリは“基本動作”が中心
急性期から回復期の病院リハビリでは、生きるために欠かせない基本動作やADL(日常生活動作)の改善が最優先されます。
- ベッドからの起き上がり
- 椅子への立ち座り
- 歩行やトイレ動作
- 食事や着替え
こうした動作が安全にできるようになることが、退院に向けた大きなゴールです。
病院の限られた期間で最大限の回復を目指すため、原則として、リハビリは効率よく、かつ医療的に必要な範囲に絞られます。
在宅に戻ってから必要になる“次のステップ”
退院後、多くの方が直面するのは「生活をより楽にするレベルアップ」「生活をより楽しむための活動」が十分にできないことです。
- 杖を使わずに家の中を歩けるようになりたい
- 片手だけだと疲れるし時間もかかるから、麻痺の手を少しでも使えるようになりたい
- 家事をこなしたい
- 職場復帰を目指したい
- 趣味を再開したい
- 旅行に行きたい
病院のリハビリでも、これらの課題に対して一切何もできない・やらないというわけではありません。
ですが、やはり基本の生活の獲得までが中心ではあるので、こういった生活の質をより高めることや社会的な活動や趣味・役割の再獲得までは、100%十分には手が届かないことも多いのです。
そのため、多くの場合、退院した後も、生活の質の向上や社会活動の獲得などを目的にリハビリを継続していくことが必要です。
保険のリハビリだけでは足りないことも
在宅に戻ると、リハビリは介護保険や医療保険を利用して、通所や訪問のリハビリを実施する形に移行します。
ただしここには大きな制限があります。
- 週に1〜2回程度、1回あたり20〜40分程度のリハビリが上限
- 在宅生活で必要な「細かな動作」や「趣味活動」までフォローしきれない
- 本人が「もっと練習したい」と思っても、時間が確保できない
特に「まだ伸びしろがある」「もっと動けるようになりたい」と感じている方にとっては、保険のリハビリだけでは不十分なことが少なくありません。
そんな時は“保険外リハビリ”という選択肢を
こうした背景から、近年注目されているのが 保険外(自費)のリハビリ です。
- 保険の制限に縛られず、十分な時間を確保できる
- マンツーマンで、患者さん一人ひとりの目標に沿ったプログラムを設定できる
- 基本動作だけでなく、家事・仕事・趣味など具体的な活動に向けた練習が可能
- 「再び旅行に行きたい」「もう一度ゴルフをしたい」といった個別の希望を叶えるサポートができる
保険リハビリを土台にしつつ、そこに自費リハビリを組み合わせることで、より高いレベルの生活回復を目指すことができます。
まとめ ― 脳卒中リハビリは“生活期”からが本番
脳卒中のリハビリは、病院での数か月で終わりではありません。退院後こそ「自分らしい生活を取り戻す」ための本格的な挑戦が始まります。
- 病院リハビリ → 基本動作・ADL改善
- 在宅リハビリ →日常生活の質の向上、 家事・仕事・趣味などの実生活への応用
- 保険外リハビリ → さらに高い目標や活動に挑戦
私たちの施設では、脳卒中後の患者さまが「もう一歩先の生活」を取り戻すためのリハビリを提供しています。
「まだもっと良くなりたい」「やりたいことがある」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハでは、初回は無料でリハビリを体験いただくことが可能です。
リハビリ体験を受けていただくことで、自費のリハビリが必要そうか、ご利用いただいた場合に目指せそうな目標なども具体的に考え、 お伝えすることが可能です。
埼玉県および群馬県から、多くの方にご利用いただいております。 ご自宅に伺う「訪問リハビリコース」もご用意し、様々な方のニーズにお応えすべく、スタッフ一同リハビリに励んでいます。
気になる方は、初回無料リハビリ体験のお問い合わせページよりご連絡ください。