脊柱管狭窄症の方におすすめのリハビリ方法|痛みを和らげて快適な生活へ2025.09.05(金)
- 運動器疾患
こんにちは!埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハ 理学療法士の真中です!
脊柱管狭窄症は、腰の神経が通るトンネル(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されて痛みやしびれを引き起こす病気です。特に高齢の方に多く、腰から足にかけての痛みやしびれ、長い距離を歩けない「間欠性跛行」が特徴です。「少し歩くと足が重くなる」「スーパーで買い物していると立ち止まってしまう」といった声をよく耳にします。
手術で改善する場合もありますが、すべての方が手術の対象になるわけではありません。実際には、リハビリを行うことで痛みを和らげ、日常生活をより快適に送れるようになる方も多くいらっしゃいます。
今回は、脊柱管狭窄症に対するリハビリについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください!
リハビリの目的
脊柱管狭窄症のリハビリは、単に痛みを取ることだけが目的とは限りません。
- 痛み・しびれの軽減
- 歩行距離の延長
- 立ち上がり・歩行・階段など生活動作の改善
などのように、神経の圧迫そのものを完全に解消できなくても、筋肉や関節の動きを整えることで、神経への負担を減らし、生活の質(QOL)を高めることが可能です。
自宅でできるおすすめリハビリ
ご自身でできる運動を習慣にすることが、改善の第一歩です。以下は比較的安全に取り組める方法です。
1. 太もも・お尻のストレッチ
股関節や腰回りの柔軟性を高めることで、歩行時の負担を軽減します。椅子に座り、片足をもう一方の膝の上に乗せ、上体を軽く前に倒すストレッチはおすすめです。
2. 体幹の安定性を高める運動
腰回りの筋肉を鍛えると、姿勢が安定し神経への圧迫を減らせます。仰向けに寝て膝を立て、お腹に力を入れて腰を床に押し付ける「ドローイン」は簡単にできる体幹トレーニングです。
3. 前かがみ姿勢での運動
脊柱管狭窄症の方は、前かがみになると神経の圧迫が和らぐことがあります。自転車こぎや、杖をついて少し前傾で歩く練習なども有効です。
専門施設でのリハビリ
症状が強い方や、自宅運動だけでは改善が難しい方には、専門施設でのリハビリが効果的です。
姿勢・歩行の分析
セラピストが歩行のクセや姿勢を分析し、神経に負担の少ない動きを指導します。
筋力トレーニング
下肢や体幹を重点的に鍛えることで、長く歩ける身体をつくります。特にお尻や太ももの筋肉は重要です。
神経系へのアプローチ
ボバースやPNFといったリハビリ手法を用いることで、神経の働きを引き出し、よりスムーズな動作を実現できます。
心理面へのアプローチ
痛みに対して過敏になり過ぎることで、余計にストレスを感じてしまったり、痛みを避けようとして身体が強張り、無理が生じて余計に痛みが強くなる場合もあります。
身体のケアもしながら、同時に心理的な過剰反応も和らげるように、痛みへの向き合い方であったり、安全な動き方の確認なども重要なアプローチになります。
保険リハビリと自費リハビリの違い
病院やクリニック、介護施設などでのリハビリ(保険適用)は有効ですが、どうしても時間に制限があります。
特に痛みはとてもナイーブな問題で、本人の痛みの感じ方を確認したり、それに対しての対処法を探ったりと、時間をかけて確認しながらリハビリを行うことが重要です。
自費のリハビリの場合、時間や期間の制限がなく、当施設でも1回60〜120分間の個別リハビリを実施しており、より個別性の高いリハビリが可能になります。
まとめ
脊柱管狭窄症は「年齢のせいだから仕方ない」とあきらめる必要はありません。リハビリを行うことで、痛みを軽減し、再び動ける・歩けることを目指すことも可能です。
当施設では、脊柱管狭窄症の方に対してマンツーマンでのリハビリを行い、生活の質を高めるサポートをしています。「もう少し歩けるようになりたい」「趣味や旅行を楽しみたい」という方は、まずは一度、無料リハビリ体験にてご相談ください。