脊柱管狭窄症の基礎知識とリハビリ2024.12.23(月)
- 運動器疾患
こんにちは。埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハ、理学療法士の真中です。
今回は「脊柱管狭窄症」の基礎知識とリハビリについてまとめさせて頂きます。
脊柱管狭窄症の基礎知識
脊柱管狭窄症とは多岐にわたる要因があり、黄色靭帯の肥厚や骨組織の変性、加齢に伴う退行性変性によって背骨の中を通る脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで痛みや痺れ、感覚障害など様々な症状を引き起こす疾患です。
例えば、症状が進行し歩行が困難になることで外出の機会が減り、運動不足から体力や筋力が低下し、寝たきり状態になってしまうなど悪循環に陥ることも考えられます。
脊柱管狭窄症の症状とは
脊柱管狭窄症は腰や足の痛みやしびれが主症状とされています。多くは立位や歩行、腰椎の伸展(腰を反る)によって症状は増強します。特に代表的な症状として、『神経性間欠性跛行』があります。進行すると、排尿・排便障害や、足に力が入らなくなるなど、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
神経性間欠性跛行の特徴
脊柱管狭窄症の症状は、初期段階では軽い腰痛や足のしびれ程度で、日常生活に大きな支障がない場合も多いです。症状の進行を予防するためには以下のチェック項目を確認しましょう。
①跛行距離:時によって変わりますが、しばらく歩くと足にしびれや痛みが出て歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになります。
②症状の軽減・消失:座位や前屈(前かがみ)をすることで、症状は時間をかけてゆっくり軽減するか消失します。
③坂道:上りは前屈(前かがみ)のため症状は起きにくいです。しかし、下りはバランスを取るため腰を反ってしまうことで強い症状を誘発しやすくなります。
④自転車:腰が反ることはないため、症状は出ません。
⑤痛みの種類:足先になるにつれて、放散されるような痛みやしびれが走ります。
リハビリに必要なことは『どうすれば楽か』をみつけること
痛みに着目していると「どうしたら痛いのか」に気がなってしまいます。痛みを最優先するあまり、「痛みがあるから出かけたくない」や「痛くなることが怖いから何もしない」となることで二次的な筋力低下を引き起こしてしまいます。リハビリでは痛み以外にも「どうしたら楽になるのか」に対する生活のヒントや趣味活動をするためにどんな工夫が必要か、またセルフストレッチなど専門的な視点からお伝えします。
専門的なリハビリ
脊柱管狭窄症のリハビリの一例を紹介します。
①ストレッチ:脊柱管の負担となる原因の筋肉をストレッチし、筋肉の緊張を抑制させます。
②関節モビライゼーション:代償的に起きる腰椎以外の関節や筋肉の固さを「滑り」「転がり」「圧迫」「牽引」「回旋」など様々な刺激を入れ筋肉の緊張を緩和します。
③姿勢指導:ほとんどの方が「本来のまっすぐの姿勢」をイメージできていません。そのため、体幹の安定性を高めるような姿勢指導を行います。
④体幹エクササイズ:一般的なガチっと固める体幹ではなく、どのような姿勢でも安定してバランスを取れる動きをエクササイズとして実施します。
⑤基本動作練習:ほとんどの方は身体が固くなり寝返り動作などの動きが不安定です。腰痛の予防・改善をするためにも基本的な動作である「寝返り」「起き上がり」「立ち座り」を実施していきます。
⑥生活スタイルに合わせたリハビリ:個人によってリハビリは内容が変わります。職業や生活背景も含め、利用者様に何が必要なのかをオーダーメイドで自主トレや生活での工夫などの提案をさせていただきます。
脊柱管狭窄症の自費リハビリを受けるメリット
脊柱管狭窄症の治療には、薬物療法や手術療法などがありますが、リハビリテーションも重要な役割を担います。
特に、自費リハビリには以下のようなメリットがあります。
自分に合ったペースでリハビリを受けられる
医療保険のリハビリでは、回数や時間に制限がある場合がありますが、自費リハビリでは、個々の症状や体力に合わせて、無理なくリハビリを進めることができます。
自分のペースでリハビリに取り組みたい方や、じっくりと時間をかけて改善を目指したい方におすすめです。
医療保険制度におけるリハビリテーションは、回数や時間に制限があり、症状が改善したと判断されれば終了となるケースがあります。
また、集団でのリハビリテーションになることが多く、個別の症状やペースに合わせた対応は難しいのが現状です。一方、自費リハビリでは、個々の症状や体力、目標に合わせて、リハビリのペースや内容を調整することができます。
「体力に自信がない」「じっくり時間をかけて改善したい」「自分のペースでリハビリを進めたい」といった方でも、安心してリハビリに取り組むことができます。
専門家によるマンツーマン指導で効果UP!
- 自費リハビリでは、理学療法士や作業療法士などの専門家から、マンツーマンで指導を受けることができます。
- 個々の症状や目標に合わせたプログラムを作成し、適切な運動やストレッチを指導することで、より効果的に改善を目指せます。
- また、自宅での運動や生活指導なども受けられるため、リハビリ効果を維持しやすくなるというメリットもあります。
脊柱管狭窄症は、放置すると日常生活に大きな支障をきたす可能性のある病気ですが、適切なリハビリによって症状の改善や進行抑制が期待できます。
埼玉脳梗塞リハビリベースでは、経験豊富な理学療法士・作業療法士が、完全マンツーマンでリハビリを提供しています。
個々の症状や目標に合わせたオーダーメイドのプログラムで、効果的に改善を目指しましょう。
まずは無料体験・相談をご利用ください。