椎間板ヘルニアの基礎知識とリハビリ2025.01.10(金)
こんにちは!埼玉脳梗塞リハビリベース、理学療法士の真中です。
今回は「椎間板ヘルニア」の概要とリハビリについてまとめさせていただきます!
椎間板ヘルニアの基礎知識
私たちの脊椎(背骨)は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なってできています。椎骨と椎骨の間には、クッションの役割を果たす椎間板があります。この椎間板は、ゼリー状の髄核とそれを包む線維輪で構成されています。椎間板ヘルニアは、この線維輪が破れて、中の髄核が飛び出してしまった状態です。飛び出した髄核が神経を圧迫することで、腰や足に痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
椎間板の3つの役割
①運動のサポートと制限:脊椎の柔軟性を維持したり、過度な運動を防ぐために脊椎にかかる負荷を制限します。
②吸収:椎間板は衝撃吸収材のような役割を果たします。そのため、日常的な衝撃や振動から身体を保護し負担を軽減します。
③負荷の分散:体重や外部からの圧力を椎間板が均等に吸収することで、周囲の組織や神経などに負担をかけないよう働きます。
椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴
椎間板ヘルニアは、年齢や職業、喫煙歴などといった要因により発症リスクが高まるといわれています。男性は女性に比べ2~3倍多く、発症年齢の平均は40歳だとされており、40代以降になると椎間板の水分が減少し、弾力性が失われるため、椎間板ヘルニアになりやすくなります。また職業柄、腰部の前屈を伴う重量物の持ち上げや、長時間のデスクワークや重いものを持ち上げる作業や引っ張り、曲げたり、捻るなどの反復した動作は腰部に負担をかけるため椎間板ヘルニアは発症しやすくなります。
椎間板ヘルニアの症状や特徴
椎間板ヘルニアは腰痛の他に神経根の圧迫によって起きる症状があります。
・L4神経根症状:大腿前面から下腿内側面にかけての痛み。大腿四頭筋の筋力低下。
・L5神経根症状:大腿外側面~下腿前外側面~足背(足の甲)にかけての痛み。前脛骨筋、長母趾伸筋の筋力低下。
・S1神経根症状:大腿後面から下腿後面にかけての痛み。下腿三頭筋の筋力低下。
腰椎の屈曲に伴い椎間板内圧は高まるため症状が増悪します。前屈が制限されると次第に姿勢を保つため膝を代償的に屈曲させるような姿勢を取っていきます。また、痛みを軽減させるため、回避させるような代償を起こし側弯症を引き起こす可能性があります。
椎間板ヘルニアに対するリハビリ
椎間板ヘルニアのリハビリにおいて、「痛みの軽減」は必ずと言っていい程訴えとしてあがります。ですが、日常生活上、自身の身体と上手に付き合っていくことも痛みの軽減と同じぐらい大切です。そこを踏まえ、少しでも社会に参加ができるための運動メニューをお伝えします。
①ストレッチ:長期間の不良姿勢によって固くなった筋肉をストレッチし、本来の筋肉の長さを引き出します。
②腰痛体操:腹臥位(うつ伏せ)や腹臥位での腰椎伸展動作などを取り入れていきます。
③呼吸筋トレーニング:呼吸は体幹の安定性を高めるためにも必要です。正しい呼吸方法を身につけましょう。
④生活指導:重い荷物をなるべく避ける、あるいは小分けにして運ぶなど今までの生活動作を安全に行えるよう指導や提案を行っていきます。
痛みはヘルニアだけの影響じゃない!?
①侵害受容性:組織の損傷や炎症によって末梢の様々な発痛物質によって侵害受容器が刺激を受けて生じる痛みです。
②神経障害性:体性感覚神経に変性や断裂、損傷、虚血などが生じることで起きる痛みです。
③心因性:社会生活の中で「〇〇をしたらいたくなるかもしれない」「痛みが怖いからしたくない」などの心因性要因は慢性的な痛みと関連します。
運動療法の他にも「いま、ここ」といった痛みではなく自分自身に意識を向けるようなリハビリも同時に行っていきます。
さいごに・・・
当施設、『埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハ』でも、椎間板ヘルニアの方のリハビリも積極的に行わせていただいております。
「少し動きにくいな」「動作時に痛みがでやすいな」という、症状が比較的軽度の方でも、当施設に通っていただくことで疼痛軽減や疼痛予防も可能です。
初回は無料でリハビリを体験いただくことが可能です。
リハビリ体験を受けていただくことで、自費のリハビリが必要そうか、ご利用いただいた場合に目指せそうな目標なども具体的に考え、 お伝えすることが可能です。
埼玉県および群馬県から、多くの方にご利用いただいております。 ご自宅に伺う「訪問リハビリコース」もご用意し、様々な方のニーズにお応えすべく、スタッフ一同リハビリに励んでいます。
気になる方は、初回無料リハビリ体験のお問い合わせページよりご連絡ください。