病院の回復期リハビリと在宅での生活期リハビリの違い|生活期でも機能回復は可能2025.08.18(月)
- リハビリサービス
- リハビリの基本
1. はじめに
埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハ 理学療法士の真中です!
脳卒中や骨折などの大きな病気・ケガを経験した後、回復のために欠かせないのがリハビリテーションです。
リハビリは大きく「回復期(病院)」と「生活期(在宅)」に分かれますが、多くの方は「生活期は現状維持が目的」と考えがちです。
しかし、生活期であっても機能回復を目指すことは可能です。
そのためには、時間をしっかり確保し、個別性の高いマンツーマンのリハビリ(自費リハビリ)が効果を発揮します。
2. 回復期リハビリとは
対象となる時期
- 急性期治療が終わり、病状が安定してからおおむね発症・受傷後2〜6か月程度まで
主な目的
- 集中的に機能回復を促す
- 基本動作(起き上がり、立ち上がり、歩行など)の改善
- 自宅復帰に必要な動作の習得
特徴
- 病院で1日2〜3時間の集中的訓練
- 医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が連携
- 医療的管理下で安全に負荷をかけられる
3. 生活期リハビリとは
対象となる時期
- 回復期を経て、自宅や施設で生活している時期(発症から数か月〜数年経過後も含む)
主な目的
- 残存機能の維持・悪化予防
- 実生活に直結した動作改善
- 社会参加や趣味活動の再開
特徴
- 在宅訪問や通所が中心
- 実際の生活環境に合わせた訓練が可能
- 介護保険サービスでは時間や内容に制限がある
4. 「生活期=維持」だけではない理由
従来は「回復期を過ぎたら回復は難しい」という考え方が主流でした。
しかし近年、発症から数年経過しても適切な刺激と反復練習で機能が改善する事例が多く報告されています。
特に、生活期では日常生活に密着した動作や環境を使いながら訓練できるため、生活の質(QOL)の向上と機能回復を同時に狙うことが可能です。
5. 生活期で機能回復を目指すには
生活期リハビリで機能回復を目指すには、
- 十分な訓練時間
- マンツーマンでのきめ細かな指導
- 本人の生活目標に合わせたプログラム
が欠かせません。
しかし介護保険や医療保険のリハビリでは、時間や回数に上限があるため、「もっとやりたいのにできない」という声も多く聞かれます。
6. 自費リハビリの有効性
自費リハビリは保険の制限を受けず、1回60〜90分のマンツーマン指導や週複数回の集中的訓練が可能です。
これにより、
- 正しい動作の反復による神経回路の再活性化
- 苦手動作の集中的改善
- 生活環境に合わせた実践的練習
が行えます。
実際に、発症から数年経過した方が、
- 洗濯物を干せるようになった
- 杖なしで短距離歩行が可能になった
などの成果を上げています。
7. 回復期と生活期の違い+自費リハビリの位置づけ
項目 | 回復期リハビリ(病院) | 生活期リハビリ(在宅) | 自費リハビリ(生活期での集中的訓練) |
目的 | 機能回復・自宅復帰 | 維持・生活適応 | 機能回復+生活動作改善 |
時間 | 1日2〜3時間 | 週数回30〜60分 | 60〜120分のマンツーマン |
内容 | 基本動作中心 | 生活環境に沿った動作 | 苦手動作への集中特訓+環境対応 |
期間 | 数か月 | 長期継続 | 必要に応じ長期継続可能 |
8. 当施設での取り組み
当施設では、生活期の方でも「まだ良くなりたい」という気持ちに応えるため、
- 個別評価による改善ポイントの抽出
- 生活動作・歩行・上肢機能の集中的練習
- ご自宅や屋外環境での実践的トレーニング
を行っています。
生活期だから諦めるのではなく、生活期から再び機能を高めることを目指しています。
9. まとめ
- 回復期=集中的な機能回復期、生活期=維持中心とされてきた
- しかし生活期でも適切なアプローチで機能回復は可能
- 時間をかけたマンツーマンの自費リハビリがその実現を後押し
「もっと動けるようになりたい」方は、まずはご相談ください
埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハでは、初回は無料でリハビリを体験いただくことが可能です。
リハビリ体験を受けていただくことで、自費のリハビリが必要そうか、ご利用いただいた場合に目指せそうな目標なども具体的に考え、 お伝えすることが可能です。
埼玉県および群馬県から、多くの方にご利用いただいております。 ご自宅に伺う「訪問リハビリコース」もご用意し、様々な方のニーズにお応えすべく、スタッフ一同リハビリに励んでいます。
気になる方は、初回無料リハビリ体験のお問い合わせページよりご連絡ください。