退院後の“伸び悩み”を突破するには保険+自費のダブルリハビリが有効です2025.11.21(金)
- リハビリサービス
こんにちは!埼玉脳梗塞リハビリベース 作業療法士 岩井です。
退院直後はリハビリが進んでも、
数ヶ月経つと「伸びが止まった気がする」と感じる方が多くなります。
この“停滞期”を突破する方法として注目されているのが、保険リハビリを続けながら自費リハビリで攻めのリハビリを追加する方法です。
この記事では、併用のメリットや実際の改善例をご紹介します。
1|保険リハビリの役割:生活を支える“ベースづくり”
医療保険や介護保険で行われるリハビリは、国が定めた基準に基づいて提供されるため、
「必要なリハビリを最低限確保できる」ことが最大のメリットです。
主な特徴は以下の通りです。
- 費用負担が少ない
- 生活動作(ADL)の維持・改善が中心
- 週〇回など回数が決まっている
- 病院・デイケア・訪問リハなど選択肢が多い
一方で、
「もっと歩けるようになりたい」
「細かい動作の改善まで見てほしい」
「スポーツや仕事に戻りたい」
といった、より高いレベルの目標には対応しきれないことも。
ここで選択肢となるのが、自費リハビリです。
2|自費リハビリの役割:より専門的で“攻めのリハビリ”
自費リハビリは、保険の制限がないため
時間・量・内容を自由に設定できる のが大きな特徴です。
- マンツーマンで60〜120分しっかり見てもらえる
- 実際の生活場面に合わせた応用的トレーニングができる
- 退院後の“伸びしろ”をさらに引き出せる
- 仕事や趣味への復帰など、個別の目標に合わせられる
「もっと動けるようになりたいのに、保険リハだけでは限界を感じる」
という方にとって、次の一歩を後押しする存在です。
3|保険と自費は併用してOK。専門職同士の連携も可能
意外と誤解されやすいのが、
“自費リハビリを利用すると、保険リハビリが使えなくなるのでは?”
という点です。
しかし、実際はまったくその逆で、
保険リハビリと自費リハビリは併用可能です。
ケアマネージャー、主治医、施設スタッフとの情報共有もOKです。
当施設でも、
- デイケアのPTさん
- かかりつけ医
- 訪問看護
- ケアマネージャー
と連携しながら、利用者さんの目標達成をサポートしています。
「自費リハを使っていることが言いづらい…」という必要は一切ありません。
むしろ、関係者が連携することで回復スピードが上がるケースが多くあります。
4|実際の利用例:こんなケースで併用されています
① 脳梗塞後、“歩き方”をもっと改善したいケース
男性・60代。退院後、週2回のデイケアを継続。
しかし、歩行時のつま先の引っかかりが改善しないため、自費リハビリを併用。
自費で行ったこと
- 歩行動画を撮影し、左右差の分析
- 神経筋再教育(ファシリテーション)
- 屋外歩行・段差練習
- 足首の可動域改善
2ヶ月の併用で、
「つまずかなくなり、近所への買い物が自立」するまで改善。
② パーキンソン病で、“動きのにぶさ”への対策を強化したいケース
女性・70代。訪問リハ週1回+デイサービス週1回を利用中。
“すくみ足”や“動き出しの遅さ”に悩み、当施設を併用。
自費で行ったこと
- 姿勢の再学習
- 大きな動きを意識した歩行訓練
- 家の中での安全な動作を個別に指導
「立ち上がりがスムーズになった」「転倒が減った」と喜ばれています。
③ 保険リハ終了後、“維持ではなく改善”を目指したいケース
リハビリ期限の終了後、
「まだ伸びる感覚がある」と感じ、自費リハビリに移行。
自費では、
- 集中的な下肢トレーニング
- 室内だけでなく屋外での歩行練習
- 仕事に合わせた応用トレーニング
など、保険では難しい“生活+趣味レベル”の目標にも取り組めます。
5|上手に使い分けるポイント
① 日常生活の維持 → 保険リハビリでベース作り
移動、食事、トイレなどのADLの維持や向上は保険でも十分対応可能な場合も多い。
② もう一段階のレベルアップ → 自費で個別強化
「歩き方を改善したい」「姿勢を整えたい」「もっと手を使えるようにしたい」「仕事や趣味に戻りたい」など
より高度なニーズは自費の得意分野。
③ ケアマネさん・医療スタッフに相談しながら併用
自費を利用することは隠す必要なし。
むしろ情報共有すると成功しやすい。
6|まとめ:保険と自費のハイブリッドが、今のリハビリの最適解の一つ
保険リハビリは生活を守る“基盤”。
自費リハビリは改善を後押しする“プラスアルファ”。
この2つを上手に組み合わせることで、
「もっとできることがある」未来に手が届くようになります。
当施設でも、
退院直後の方から、数年経って変化が停滞している方まで、
多くの利用者様が併用で改善されています。
「保険リハだけで十分なのかな…」
「もっと良くなる可能性はないのかな?」
そんな疑問をお持ちの方、初回無料リハビリ体験も実施していますので、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの身体の“伸びしろ”を一緒に見つけていきます。