パーキンソン病の基礎知識とリハビリ2025.06.27(金)
- パーキンソン病
こんにちは!埼玉脳梗塞リハビリベース、理学療法士の真中です。
パーキンソン病は「動きづらさ」が中心となる神経の病気です。進行性であるため不安を感じる方も少なくありませんが、近年は薬物治療とリハビリテーションを組み合わせることで、長期的に自立した生活を維持しやすい時代になってきました。
当施設にもパーキンソン病の方が多く来られ、日常生活能力や歩行の改善が見られるケースが増えています。
この記事では、パーキンソン病の基本知識から、自費リハビリで期待できる効果までを分かりやすくまとめます。
パーキンソン病とはどんな病気?
パーキンソン病とは脳の一部(中脳の黒質)が変性し、ドーパミンが減少することで発症します。 ドーパミンは頭の働きにかかわるホルモンの1つで、この分泌が減少すると、動作がゆっくりになったり、バランスを取るのが苦手になったり、自発的な動作開始などが困難となります。
要するに、動きを上手にコントロールできなくなるので、生活に介護が必要になったり、転倒するようになってくということですね。
また、根治が難しい病気として難病指定されているのも特徴です。
薬物療法や手術などで症状を和らげる対応がありますが、根治が難しく、徐々に進行(悪化)していく病気なんです。
進行と症状
症状は大きく“運動症状”と“非運動症状”に分けられます。
● 運動症状
動作が遅くなる(動作緩慢)
手足が震える(振戦)
筋肉が硬くなる(筋固縮)
歩き始めが出にくい・すくみ足
歩行中の小刻み歩行・前傾姿勢
特に転倒リスクは生活の大きな課題となります。
● 非運動症状
便秘
睡眠障害
疲れやすさ
嗅覚低下
認知機能の低下
「動けない」だけではなく、生活全体に影響が及ぶことが特徴です。
また、パーキンソン病の運動症状は、片側から発症し、徐々に両手両足に症状が進行していきます。
そして、日常生活で動く機会も減少していくと、動かないことでさらに身体機能が落ちて、介護の量も増えていくという、まさに『悪循環』に陥ってしまいます。
このようなことから、早期からのリハビリを行っていくことが日常生活の維持には非常に重要です。
僕の経験上でも、早い段階でリハビリを受けた方は、早くから上手な動き方を身につけて生活を送れるので、生活しにくくなる時期が遅くなる印象があります。
そして、パーキンソン病のリハビリのキーワードは「基本動作」です。
リハビリのベースになる“基本動作”
基本動作というのは、寝起き、立ち座り、歩くなどの、日常生活の動作として基本となる動きのことです。
パーキンソン病は身体の動きが鈍くなる病気なので、こういった日常生活の基本動作が徐々に難しくなっていきます。
特に胸郭(胸周りや背中)が硬くなりやすく、寝返りの動きに代表されるような、身体をねじる動きなどが難しくなります。
実際に、パーキンソン病発症初期から寝返りが上手にできない方は、その後の生活機能全般が落ちやすいとも言われています。
普段の生活で寝返りができなくなると、身体がさらに硬くなり、呼吸がしにくい、飲み込みが大変、睡眠がうまく取れないなど様々な症状に繋がる方が多くいらっしゃいます。
そのため、リハビリでは、寝返りを始めとした基本動作の評価を行い、動作の改善に取り組んでいきます。
リハビリの内容として、基本動作自体の練習も大事ですが、さらに専門的なリハビリを行えばより高い効果が期待できます。
専門的なリハビリ
パーキンソン病の専門的なリハビリの一例をご紹介します。
①歩行練習:小刻み歩行や突進歩行の改善のため、良い動きをイメージするトレーニングや体重移動の練習を行います。
②ストレッチ: 筋肉や関節をほぐして、柔軟な身体作りをします。
③首や眼の運動:首や眼も動きが悪くなりやすい箇所なので、それぞれを動かす練習をします。
④バランス練習:立っている時の足の裏の感覚を磨く練習など、バランスを取るための練習を行います。
⑤大振り運動:身体を大きく動かすことで、自分の身体の動かし方を学びます。
⑥基本動作練習:上手に動くコツも意識した練習を繰り返し行います。うつ伏せや四つ這いなど、より複雑な練習も行います。
⑦日常生活動作練習: 実際の生活で苦手な動作を改善する練習を行います。
理学療法士や作業療法士といった専門職の支援のもと、上記のような専門的なリハビリを行っていくことで、
基本動作・日常生活動作能力の維持、介護・寝たきり予防に繋がります。
他の治療法(薬物療法など)とリハビリの上手な組み合わせ方も大切です。
お薬の効き具合で、動きやすい時間/動きにくい時間があるので、動きやすい時間で基本動作などの運動をしていくことも1つのポイントです。
また、ご自宅やデイサービスなどで、自分でもできる運動を普段から意識的に行うことも重要です。
自分でできる運動
歩行練習: 日常生活に取り入れやすく、筋力維持や心肺機能の向上にも繋がります。
ストレッチ: 特に肩や股関節を大きく動かす、身体をねるじなどの動きを毎日行うと。
ベッド上での運動:寝返りや起き上がり、うつ伏せ、四つ這いを行うことは身体を大きく使う練習にもおすすめです。
バランス運動::片足立ちなど、バランス感覚を養う運動がおすすめです
※ご自身にどんな運動が合っているかは、ぜひ理学療法士・作業療法士に直接ご相談ください。
理学療法士コメント
埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハは、脳血管障害やパーキンソン病、整形外科疾患のリハビリを、医療・介護保険内では補いにくい「時間」を提供しています。また、保険診療サービスを受けている方も併用してご利用されています。ご利用者様の多くは、「もっと時間を使って集中的にリハビリを受けたい」という想いがあり、そこにある目標達成に向けてリハビリを通してサポートしていく自費リハビリ施設となっています。。
パーキンソン病の方の場合、症状が進行された方はもちろん、「少し動きにくいな」という、症状が比較的軽度の方でも、当施設に通っていただくことで動きが改善されています。
根治が難しい難病だからこそ、病気と上手に付き合っていくために、より早期からのリハビリが重要だと考えています。
リハビリの役割は、長く元気に過ごしていただくための『ベース作り』です。
正しい姿勢や動き方の習得、重要な筋肉を鍛える運動方法の習得、体力や筋力を落とさない習慣作りなど、その場限りの効果ではない、長い目での効果を見据えて関わっていきます。
「ちょっと動きにくいな」と感じたら、後回しにせずに、今からできるベース作りを一緒に行っていきましょう!!
埼玉脳梗塞リハビリベースうちリハでは、初回は無料でリハビリを体験いただくことが可能です。
リハビリ体験を受けていただくことで、自費のリハビリが必要そうか、ご利用いただいた場合に目指せそうな目標なども具体的に考え、 お伝えすることが可能です。
埼玉県および群馬県から、多くの方にご利用いただいております。 ご自宅に伺う「訪問リハビリコース」もご用意し、様々な方のニーズにお応えすべく、スタッフ一同リハビリに励んでいます。
気になる方は、初回無料リハビリ体験のお問い合わせページよりご連絡ください。